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サムスン電子、労働者「再生不良性貧血」初めての労災認定 2012-04-10

 

サムスン電子、労働者「再生不良性貧血」初めての労災認定
 

 

勤労福祉公団はサムスン電子工場で半導体の組み立て工程に約5年5ヶ月間勤務した キム某さん(女、37)の「血小板減少症と再生不良性貧血」を、労災に承認したと、10日明らかにした。

再生不良性貧血(無形成貧血)は、骨髄の損傷で造血機能に障害が生じ、白血球、血小板などが減少する病気で、先天的なケースもあるが80%程度は後天性だと知らされた。後天的無形成貧血は、放射線被爆、化学物質(ベンゼンなど)、薬品、感染、免疫疾患、妊娠などが原因であると推定されている。

今回労災と認定された勤労者は、1993年12月から約1年間三星電子器興工場で、その後、約4年5ヶ月間温陽工場で勤めた。勤務過程で ベンゼンが含まれた有機溶剤とホルムアルデヒドなどに間接暴露した可能性があるという点と、1999年退社当時から貧血と血小板減少所見があった点などが考慮されて、業務と病気の間に相当な因果関係が認められたのである。

今回の労災認定は、産業安全保健公団の疫学調査と勤労福祉公団の業務上病気判定委員会の審議を経て決定されたもので、三星電子勤労者の再生不良性貧血が労災と認定された初めての事例だ。

勤労福祉公団理事長は"公団は、今後もどちらか一方に偏らずに公正で客観的に業務上災害可否を決めていくだろう"と述べた。

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